東海市特別演奏会 特設ページ

8月14日に愛知県東海市にて東海市特別演奏会を行います。
特別演奏会に関する情報はこの「東海市特別演奏会 特設ページ」にて随時更新予定です。

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千葉大学合唱団 東海市特別演奏会
日時:2016年8月14日(日)
   14:00開場 14:30開演
場所:東海市芸術劇場 大ホール
チケット:一般 1,500円
     学生 1,000円
     高校生以下 無料
演目:混声合唱組曲「心象スケッチ」より抜粋
    作詞:宮沢賢治
    作曲:高田三郎
    指揮:佐々木晶(学生)
   合唱(混声)のための探偵劇「歌の消息」
    作曲:池辺晋一郎
    台本・演出:加藤直
    指揮:栗山文昭
    ピアノ:澤瀉雅子
   賛助団体 東海市民合唱団
    指揮:横山琢哉
    ピアノ:加藤紗絵

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ウタは そして声は 何処からやって来て誰と出会い 何処へ去って行くのだろう?
「劇場」とは何か? と愚直なまでに問い続けるボクに ウタや音楽への設問を豪速球で投げてきたのは栗山文昭さんである。
その頃ボクは既に音楽劇やミュージカルの演出はしていたが 言葉と身体を軸にした演劇が中心で 表現する者たちとそれに向かい合う者・観客の時空間「劇場」について試行錯誤を繰り返していた。
デカルトの「考える故に我あり」「私とは何か?」に辟易していたボクがサルトル・カミュそして構造主義の「他者(あなた)とは何か?」に出会い 視点の多様化 異文化との共存 複合(コンプレックス)等々を劇場表現に展開する頃でもあった。
声と合唱・ポリフォニーの事々を携え 栗山さんは空海と共にボクの思考を大きく揺り動かせてくれた。理解出来ることと出来ないこと 見えるものと見えないものの混在こそ この世界なのだと。
だからと言って無論一筋縄ではいかない音楽に 猶もクソマジメに向かうボクの眼前に立ち現れたのがこの作品の作曲家池辺晋一郎さんだ。 自由とダイナミズムを両腕に抱えしかし柔軟に大胆に 存在と想像力の間を 時に洒脱に誘ってくれたのだった。
他者・アナタの眼で世界やワタシを見る。 アナタの音楽で世界を新しく感じる。 表現のそもそもである「関係」を再び考えさせてくれる出会いだった。

加藤 直


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 ・ユタカ楽器
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【お問い合わせ】
小泉譲己(実行委員長)
 TEL:090-4932-5724
 E-mail:c.u.p.c.2016.tokai☆gmail.com(☆を@に変えてください)

主催:千葉大学合唱団
後援:21世紀の合唱を考える会 合唱人集団「音楽樹」、千葉県合唱連盟、愛知県合唱連盟、東海市、東海市教育委員会、日本指揮者協会、全日本合唱連盟関東支部

宮沢賢治(みやざわ けんじ、1896-1933)

岩手県花巻の質屋の長男として生まれる。旧制盛岡中学校(現・盛岡第一高等学校)卒業後、盛岡高等農林学校(現・岩手大学農学部)に首席で進学。学業の傍ら短歌などを発表。1920 年に同校を卒業後は国柱会(法華宗系在家仏教団体)に入信。翌年家族に無断で上京するが妹の発病を知り岩手に帰り、農学校教師となる。教職の傍ら「春と修羅」「注文の多い料理店」を発表。1926 年に農学校を退職、羅須地人協会を設立して農業指導 に奔走。創作活動もますます精力的になるが、過労で倒れる。療養中も創作活動は続けた。「雨ニモマケズ」を手帳に書き留め、「グスコーブドリの伝記」などの童話や詩を雑誌に掲載した。1933年、急性肺炎により 37 歳の若さで亡くなる。生涯独身であった。生前に刊行された作品は自費出版の詩集「春と修羅」と、「注文の多い料理店」の 2 冊だけであったが、親交の深かった作家たちにより作品が広められ、現在のような国民的作家となった。森羅万象が優劣なく語り合う世界を描く作家であり、貧しい農村を救おうと農業指導に魂を捧げる社会主義者でもあった賢治。彼は裕福な質屋に生まれ、周囲の貧しい人々から搾り取った利益で自分は不自由なく暮らしているのではないか、という思いに苦しめられていた。賢治を駆り立てたのはそうした思いと、幼いころから親しんできた仏教への信仰心であった。


<参考>
・三木卓・他『群像日本の作家12 宮沢賢治』小学館 1990年
・宮沢賢治の宇宙 http://www.kenji-world.net/index.html
・宮沢賢治 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E6%B2%A2%E8%B3%A2%E6%B2%BB
・宮沢賢治の詩の世界 http://www.ihatov.cc/

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「心象スケッチ」について

1969 年作曲の髙田三郎による無伴奏混声合唱組曲。全4曲で、詩は宮澤賢治の「春と修羅」第三集から三編(第一~第三曲)と、「疾中」と題された病床の詩(第四曲)からとられている。賢治は意図して「春と修羅」を詩集ではなく「心象スケッチ」と呼んだ(「春と修羅」でよく知られているが、正確なタイトルは「心象スケッチ 春と修羅」である)。「心象スケッチ」とは賢治の造語。外界の変化に促され、自分の心の中に湧いてくるさまざまな感情を観察し、記録する方法、それが「心象スケッチ」である。曲に使われている詩は日常風景のスケッチで、この詩を通して、私たちは賢治に見えていた自然を見ることができる。「疾中」は賢治が肺浸潤(肺結核の初期)で倒れてから病床でつくった詩で、全30篇からなる。自分の病状や、部屋から見える風景、病に侵され、生命が尽きかけているからこそ感性が研ぎ澄まされたのだろうか、その詩には心を打たれるものがある。


<参考>
・三木卓・他『群像日本の作家12 宮沢賢治』小学館 1990年
・宮沢賢治の宇宙 http://www.kenji-world.net/index.html
・宮沢賢治 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E6%B2%A2%E8%B3%A2%E6%B2%BB
・髙田三郎 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E7%94%B0%E4%B8%89%E9%83%8E
・宮沢賢治の詩の世界 http://www.ihatov.cc/

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髙田三郎(たかた さぶろう、1913-2000)

愛知県名古屋市に生まれる。武蔵野音楽学校(現・武蔵野音楽大学)師範科で和声法を学んだ後、東京音楽学校(現・東京藝術大学)本科作曲部卒業。さらに同校研究科作曲部、聴講科指揮部で学んだ。最晩年まで作曲・指揮活動を続ける。厳しい指導で有名だったという。1948年、「西洋および日本の音楽の伝統を尊重しつつも、安易に輸出用音楽や虚偽の民族性によりかからない」ことをモットーとする作曲団体「地人会」を結成。
敬虔なクリスチャンであり、幼少期より近所のプロテスタント教会に通い、40歳のころ洗礼を受けた。生涯で220曲あまりの典礼聖歌を作曲しており、「典礼聖歌の作曲を通して日本の風土への典礼の浸透に尽力した」として、バチカンより聖シルベストロ教皇騎士団勲章を授与された。代表作には「水のいのち」「心の四季」など、非常に有名で現在でも多くの合唱団で演奏されている曲があげられる。宮沢賢治の詩で作曲したのは「心象スケッチ」のほか、「稲作挿話」「無声慟哭」がある。「山形民謡によるファンタジーと二重フーゲ」「ヴァイオリンとピアノのための奏鳴曲」など、合唱曲だけでなく器楽曲も多数作曲している。著書に「ひたすらないのち」「典礼聖歌を作曲して」など。


<参考>
・髙田三郎 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E7%94%B0%E4%B8%89%E9%83%8E

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合唱(混声)のための探偵劇 歌の消息

 びっくり仰天、周章狼狽、ご来場の皆様は度肝を抜かれるに違いない。
 従来の合唱の常識を覆すこの探偵劇は、“シアターピース”或いは“合唱オペラ”と呼ばれる、演劇要素を取り入れたジャンルの演目である。歌い手は舞台を動き回り、劇場空間や自分の身体をダイナミックに使いながら、朗々と語り、コミカルに踊り、熱く演じる。“合唱”において集団に縛られがちだった私達は、東海市のステージ上で個性的な一人ひとりとして解放され、より自由な表現を可能とする集合体に為り変わるのだ。生まれも育ちも異なる50人余りの人間味がぎっしりと詰まった“シアターピース”、一度目にすればその虜になって頂けるだろう。
 今回上演する探偵劇「歌の消息」は、1994年春、合唱団OMPによって委嘱初演された作品である。上演に際して演出は自由である、という旨の注釈が出版譜に記されており、今回は団員一人一人が自らの言葉で語る“歌”への思いを紡いで台本を作成した。心の奥底を熱く揺さぶる加藤直氏の言葉の数々と、技巧的かつ自由に開かれた池辺晋一郎氏の音楽に着想を得ていることは言うまでも無い。
 「歌は僕の友達だ。」「もしかしてこれって、恋?」「何処の誰のための歌だ!」「甘い歌なんてろくなもんじゃないわ!」「何でそんなに歌っていられるの?」…無数の物語と共に“歌”がせめぎ合う50分間となるだろう。答えの存在しない混沌の中から、あなたにとっての“歌”も探し出して頂ければ幸いである。
佐々木晶(学生指揮者)

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